いよいよ1週間を切った、RIZIN 男祭り!
5月3日の昼1時から、まさかの全20試合開催。
注目カードをピックアップして勝手に勝敗予想していきます。
朝倉未来 vs. 鈴木千裕はこちらの記事で、ストーリーと試合予想を書いてます。
✗ 平本丈 vs 田丸辰 ◯

21歳と23歳の対決!プロMMA3戦目の平本丈 vs 初戦の田丸辰。どちらもルックスもスター性もあってバチバチな若手対決だけど、ここは田丸辰が上をいきそう。
田丸辰は「打撃」と「場数」で一枚上手。キックからMMAのへの転向組が集うFIGHTER’S FLOWで、K1クラッシュ出身で同じ階級の富澤大智からタックル対応で得るものがあるのかも。
一方、平本丈は空手ベースで、伸び伸びした構えと、意外と組みもできる柔軟さが武器。剛毅會とT-GRIP TOKYO、Fight Clubで練習しているが、競い合って刺激しあえる選手が若干不足してるんじゃないかな。
田丸辰の堅実さ、試合運びのうまさを考えると、ラウンドを重ねるごとに削られていき、最後はKO負けもあり得る展開になりそう。
平本丈が身長差(7cm!)とリーチ差を活かして遠い距離で様子を見つつ、組みでしっかり捕まえてコントロールできれば、平本丈が判定勝ちする可能性もわずかに残る。
場数の差はデカい。田丸辰がKO勝ちする展開が濃厚かな。。
▶️ 予想:田丸辰 7:3
◯ 山本アーセン vs 富澤大智 ✗

クレイジービー解散後、彷徨うレスリングエリート山本アーセン。
どのくらい練習できてるかは謎だけど、レスリングベースを活かしたファイトスタイルに磨きをかけてきているかどうか。幼馴染のUFCファイター、中村倫也と練習したりしてるんだろうか…
対する富澤大智は、田丸辰と同じくFIGHTER’S FLOWでしっかりMMA練習を積んでいて、最近乗りに乗ってる気がする。
ただ、ここはやはり経験とレスリング力でアーセンがかなり有利と予想。タックルのタイミング、トップコントロール力はかなり高く、序盤から積極的にテイクダウンを狙い、グラウンドでジェネラルシップ(主導権)を握る展開になりそう。
一方、富澤大智にも勝機はゼロではない。特に、アーセンはカット(流血)が多く、顎もそこまで硬くないため、肘打ちや打撃で出血→ドクターストップ、あるいは判定での逆転負けもあり得るリスクはある。
基本線はアーセンのタックル地獄→判定勝利。
▶️ 予想:山本アーセン 7:3
◯ ヒロヤ vs 篠塚辰樹 ✗

JTTのヒロヤ、ブラックローズの篠塚辰樹。
いまのヒロヤは、JTTの中で朝倉兄弟、秋元強真に次ぐ4番手くらいのポジション。
対する篠塚辰樹は、ブラックローズのメンバーで、剛毅會やT-GRIP TOKYOで練習をしている天才肌ストライカー。
ヒロヤは、変則的なタックルを持ちながらも、今までの試合を見る限りでは「タックル職人」というレベルではなく、どのくらい成長しているかがカギ。篠塚辰樹は、キックボクシングでも距離を上手く使うタイプなので、それがどのくらいMMAに適しているか。
ヒロヤがしつこく組み付いて、グラウンドに持ち込めば、ポイントを重ねて判定勝ち。
ただし、篠塚は細身ながら距離感に優れたファイター。久保優太みたいに前手でさばきながらタックルを切りまくる展開になったら、逆に打撃でヒロヤを仕留めるチャンスも十分ある。
予想は粘り勝ちしてヒロヤの判定勝利、篠塚がタックルをうまく切れば、KOのワンチャンも。
▶️ 予想:ヒロヤ 6:4
✗ 高木凌 vs 秋元強真 ◯

鈴木千裕と同じパラエストラ八王子所属の高木凌と、朝倉未来率いるJTTの秋元強真。
このカードは、体格差とスピード差が激しく交錯する一戦になりそう。
高木凌は、フレームが大きく、打撃にもパワーがあり、カウンター一発で試合を終わらせる力を持っている。一方、秋元強真はスピードと出入りのうまさ、距離感に定評がある。
フィジカルだけ見ると高木凌が押し切りそうにも見えるが、試合全体をコントロールできるのは秋元強真のほうだろう。体格差をもろともせず、遠い距離から素早く出入りし、クリーンヒットを許さないスピーディーな立ち回りで高木を翻弄しそう。
たとえテイクダウンを許しても、秋元はグラウンドで無理に極められず、リバーサルや立ち上がりでしっかり耐えるだけの技術がある。
試合内容は拮抗するかもしれないが、高木のカウンターをもらわず、スピード、判断力、ディフェンス力で上回る秋元強真が距離でコントロールして判定勝利。
▶️ 予想:秋元強真 6:4
◯ 神龍誠 vs 伊藤裕樹 ✗

TRIBE TOKYOで研鑽を積む神龍誠と、ネックスイチムエ所属で堅実なボクテクを持つ伊藤裕樹。
神龍は最近勝ち星に恵まれてないけど、ポテンシャルはガチで、国内フライ級でナンバーワンの実力者と言っても過言ではない存在。打撃、レスリング、グラップリング、全ての局面で穴が少なく、しかも試合中にどんどんアジャストできる対応力も強み。
伊藤はララミー戦で見せたボクテクが光る。組みではスクランブルでの攻防に強く、いわゆる”嫌なタイプ”の選手。
ただ、正直なところ、神龍誠の総合力を考えると、伊藤裕樹にとっては分が悪いマッチアップ。伊藤が得意とする組み際、打撃の打ち終わりを狙ったカウンターも、神龍のスピードと反応の前ではなかなか当たらない可能性が高い。
おそらく序盤から神龍が圧をかけて、打撃も組みもソツなくこなし、スクランブルで主導権を握る展開になりそう。
▶️ 予想:神龍誠 7:3
◯ 萩原京平 vs 西谷大成 ✗

打撃のスペシャリスト萩原京平、TRIBEでグラップリングを強化中。
対するは、JTTで朝倉未来と共に練習を積んだきた「持ってる男」西谷大成。
打撃のキレとタイミングが抜群の萩原がスタントでは圧倒的有利。対する西谷は、ガンガン前に出るけど打たれ強さにやや不安がある。
西谷がタックルで勝負をかける展開は想像できるが、簡単にはテイクダウンできないだろうし、萩原のカウンターや打撃の圧で前に出るが難しくなるはず。。
もし萩原が油断して寝技で負けたら引退危機レベル。
“もってる男”西谷と、”ツメが甘い”萩原という構図もあるので、もし萩原が油断してバックを取られてしまったら、ワンチャン、バックチョークでやられるリスクもゼロではない。
でも、今回はそういう事故は起きないと見る。
西谷のタフネスでは持たず、萩原が打撃で圧倒で西川の失神KOがありそう。
▶️ 予想:萩原京平 8:2
✗ クレベル・コイケ vs ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ◯

ボンサイ柔術の鬼、クレベル。
対するは、打撃・パワー・グラウンドすべてを備えて圧倒的強さの、シェイドゥラエフ。
シェイドゥラエフは、Rizinでは強い相手と戦ってこなかったって言う人もいるけど、過去の試合を見ると、強い相手にもンチをしのぎながら競り勝ってきていて、ラッキーでこの位置にいるわけではない。フィジカルも若さもあり、何より泥臭い状況でも落ちないメンタルがある。
クレベルは、打撃スタイルもかなり完成してきているが、スタミナと年齢、そして家庭環境(子供が生まれたばかり)など、試合以外の疲れも少なからず影響してそう。
で、この構図、ちょっと古い格闘技ファンなら思い出すはず──そう、ノゲイラ vs. ヒョードル。
極めのスペシャリストと、打撃・レスリング・サブミッションすべてを備えた万能ファイターがぶつかると、どうしても「柔術家が力負けする」パターンが多い。似たパターンで、サトシ vs. ケラモフってのがあったけど、サトシは体もデカくてパターもあるから、あの時は柔術が勝ったとも言える。
とまぁ、正直、これはクレベルにとってかなりキツい試合になる気がしてならない。
クレベルが勝つなら、序盤で汗で滑る前に仕留めるしかない。
三角、ヒール、あるいはアーチュレッタ戦で見せた流れの中からの足関。
3ラウンドの経験ではクレベルに一日の長がありワンチャンスが来る可能性が上がるって話もあるけど、時間が経つほど、ダメージを蓄積されて、成すすべが無くなる展開になるんじゃないかな…。
クレベルの最近の疲労感と、若きフィジカルモンスターの勢いを考えると、試合を通して削られて、シェイドゥラエフの判定勝利予想。
▶️ 予想:シェイドゥラエフ 8:2
まとめ
今回のRIZIN男祭り、
「チーム戦」
「打撃」vs「グラップリング」
「若さと勢い」vs「経験と技術」
テーマ性があるマッチアップが多くて、胸熱!